ろう文化のちから
―手話狂言・トーク・上映
2024年 3月20日(水・祝日)
「ろう文化」聞き慣れない言葉かもしれません。
ゆう・えんLLCでは「瞽女・視覚障害者」だけでなく、「ろう者・聴覚に障害のあるひとたち」の文化についても関心を持ってきました。
きっかけは、昨年1月29日に亡くなったろう文化の優れた発信者、米内山明宏さんとの出会いでした。
最近、NHKがろう者俳優が出演するテレビドラマ「デフヴォイス」を放送するなど、手話やろうの文化に注目が集まっています。
手話は単に「手を使って話をする」言語と誤解されていることが多いのですが、日本語とは全く異なる体系をもつ、独立した「言語」なのです。
言語が異なれば、その言語によって受け継ぐ文化、つまり物事のとらえ方、世界観は当然異なります。
そのことを私たち日本語話者は理解しているでしょうか。
私は米内山さんとの出会いによって、そのようなとても基本的なことを学びました。
その米内山さんが志半ばにして、昨年、急逝されました。
米内山さんが伝えようとしていていた「ろう文化」について、ぜひ、多くの人に知っていただく機会を作れないか。
そう考えた私は、古くからの友人である東京都人権啓発センターの林勝一さんに相談しました。
そこで実現したのが、この「ろう文化のちから―手話狂言・トーク・上映」なのです。
今からちょうど5年前、東京都人権啓発センターのイベントで私は米内山さんの「手話」に出会いました。
米内山さんは手話による演劇を日本に定着させようとしてきましたが、そのひとつの手段として「手話狂言」というジャンルを確立しました。
今回のイベントでは、その手話狂言を通して、手話の魅力を知っていただくとともに、「デフヴォイス」の原作者丸山正樹さんとろう者劇団代表の江副悟史さんの対談、それに米内山さんが亡くなる直前に録画された貴重なインタビュー映像が初公開されます。
インタビュー映像を制作したのは千々岩監督と宮腰監督、ともにろう者の映画制作者です。こちらも是非、ご期待ください。
イベントは無料です!どなたでもご参加いただけます。
手話話者であるろう者だけでなく、私はむしろ「ろう」のことを知らない聴者、日本語話者にこそ参加していただきたいと考えています。
定員を超えた申込みがあった場合は抽選ですが、ぜひご応募ください。
会場でお待ちしています。
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