<雁木>
雪国の冬期間の通路として、かつては東北から山陰まで広く分布していたが、各地でその姿が消えている。しかし、豪雪地で有名な城下町・越後高田には、今も総延長約16kmの日本一の雁木通りが暮らしの中に生きている。雁木は雪国の生活の知恵、助け合いの心の象徴といわれる。 |
<町家>
雪国の町家は明かり取りのために家の中央部が吹き抜けになっていて、天井を張らずに高窓から採光するのが特徴。雪に閉じ込められる地域ならではの工夫が各所に見られる。 |
<瞽女>
盲目の女性芸人。最盛期の明治34年には17軒、89人の瞽女が高田の町中に暮らし、ここから年間300日近い巡業に出て行った。周辺の村々では、いつも決まって訪れる瞽女さんたちを心待ちにしていたという。 |
<記録映画『瞽女さんの唄が聞こえる』>
1971年、最後の高田瞽女 杉本キクイさんら3人の日常生活を中心に、稽古風景、最後の旅の様子などを記録。2008年完成。伊東喜雄監督。34分。 |
<高田世界館>
明治44(1911)年に芝居小屋として建てられた日本最古級の映画館。正面の飾りやアーチ窓のほか内外装のあちこちに見られるレトロな魅力は、まさに日本版「ニューシネマパラダイス」! |
<料亭「長養館」>
陸軍師団の高官たちが座敷から金谷山を望んだという「長養館」は、明治中期に田端町(現 仲町)から寺町に移転して120年の老舗料亭。茅葺門と黒塀が時代を語り、日本庭園は見事な雪囲いの演出でさらに美しく!端正な数奇屋造りの座敷で、名物会席「おふく膳」を。 |
<妙高温泉>
1911年(明治44年)に開湯。大きく裾野を広げる妙高山の全貌を見られる唯一の温泉。「越後富士」といわれる白銀の妙高山に抱かれて、美肌の湯として人気を集めている。 |
<瞽女唄>
瞽女唄には祭文松坂、口説き、万歳、民謡などいろいろなジャンルがある。祭文松坂(葛の葉子別れ、山椒大夫など)は通称「段もの」とよばれ、一段30分ほどの長い物語を一定の旋律にのせて展開し、演目の多様さと豊富さで聞くものを楽しませてくれる。 |
<鱈めし弁当>
昆布だしで炊き込んだご飯(地元新潟県上越産純こしひかり100%使用)に、2日もかけてもどした棒ダラの甘露煮の旨味と、焼きだらの子、たらの親子漬という鱈づくしの駅弁。全国駅弁甲子園親子弁当対決で優勝した有名駅弁。 |